新型コロナウイルスの予防につながるといわれた「次亜塩素酸」。
しかし、「効果がない」といった声も聞かれるようになりました。実際、どうなのでしょう? 新聞や公官庁の発表を時系列で見ていきます。
2~3月「次亜塩素酸水」は消毒液として需要が高まった

「次亜塩素酸水」は当初「除菌効果」が注目されました。
2020年5月1日
【訪販支援商材】 コロナ禍 次亜塩素酸水の需要も急上昇/人気高まり売り切れ続出相次ぐ(日本流通産業新聞)https://www.bci.co.jp/nichiryu/feature/1355
(以下記事より一部引用)
2~3月にかけて、次亜塩素酸水製品の注文や問い合わせが相次いでいるという。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、除菌効果が期待されている次亜塩素酸水の関連製品の注目度が上がっている。製品は、生成器や次亜塩素酸水の素となるパウダーなど多岐にわたり、売り切れが相次いでいるという。
(引用ここまで)
ただでさえ感染が不安な状況に、除菌効果が期待された「次亜塩素酸水」。しかも使い易いボトルタイプと、量や容器を自分なりにカスタマイズできるパウダータイプの2つから選べるとあれば、注目もされますね。手だけではなく野菜を洗ったり、加湿器に入れて使う人もいたとか。
4~5月 各所で品薄となった次亜塩素酸水の寄付が盛んに

3月にかけて注目を集めた「次亜塩素酸水」。認知度も上がり、品薄になりました。4月~5月は、どのような動きがあったのでしょうか?
兵庫県宝塚市の葬儀会社が次亜塩素酸水を寄付
2020年4月16日 『消毒用の次亜塩素酸水を寄贈 宝塚の葬儀会社が市社協へ』(神戸新聞NEXT)https://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/202004/0013276433.shtml
新型コロナウイルスの感染拡大は続き、しかし除菌用品も入手しにくく、マスクや医療用品の不足も連日報道された4月以降。
「次亜塩素酸水」も品薄になっていましたが、これを自治体に寄付する企業や団体が現れました。
当時、除菌効果は疑われることなく、学校や飲食店における消毒手段として活用されていました。
同じころ、「次亜塩素酸ナトリウム」との取り違い問題が話題に
一部では、「次亜塩素酸水」と名前が似た「次亜塩素酸ナトリウム」との取り違いが問題になりましたよね。
「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム」。表記的には小さな違いで、物質・物品の消毒には有効だとしても、人体に悪影響があるなら大問題です。使っていた人にしても、まさか漂白剤だとは思いもしなかったのでしょう。
このような誤解も、新型コロナウイルスの感染を恐れたり、防いだりしようとする「藁にもすがる心」が引き起こした悲劇。混乱する状況が浮子彫りになります。
そして6月、次亜塩素酸水 コロナへの有効性をめぐり意見が飛び交う状況に

除菌効果の認知度が高まった「次亜塩素酸水」。寄付や贈与のムーブメントも起こりました。しかし、その流れに警鐘を鳴らす動きが大きくなります。時系列で見ていきましょう。
5月22日 経産省・・・有効性は確定していない、と発表。
経産省は新型コロナウイルスに有効な界面活性剤を公表(https://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200522009/20200522009.html)。
経産省が分析を要請した独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、「「次亜塩素酸水」については、今回の委員会では判定に至らず、引き続き検証試験を実施する」と発表。
6月4日 文部省・・・学校で子どもがいる前では噴霧しないよう求め、次亜塩素酸水への不安感高まる。
文部科学省初等中等教育局健康教育・食育課
学校における消毒の方法等について
https://www.mext.go.jp/content/20200604-mxt_kouhou01-000004520_1.pdf
(以下記事より一部引用)
・次亜塩素酸水の噴霧器の使用については、その有効性及び安全性は明確になっているとは言えず、学校には健康面において様々な配慮を要する児童生徒等がいることから、児童生徒等がいる空間で使用しないでください。
(引用ここまで)
また、同6月9日、経産省は次亜塩素酸水について、検証試験が継続中であること、6月中に結果が出ることを報告しました。

経産省による唐突な「有効性は確定していない」発表と、立て続けに行われた文部省による「学校での次亜塩素酸水の使用禁止令」。
先月まで小学校などでも利用されていた次亜塩素酸水が撤去され、いやがおうにも次亜塩素酸水に対する不安感を煽る展開となりました。
経産省ならびに文部科学省は「次亜塩素酸水の効果が不確かだ」と発表したのみで、「効果がない」とはしておらず、追って、検証試験が継続中であることも報告していました。
しかし、世間は一気に次亜塩素酸水は効き目がないんだ・・・という風潮に変わり始めます。
これに対し、「次亜塩素酸水溶液普及促進会議」(業界団体)の越智文雄代表は、記者会見で反論。

6月11日 越智文雄代表が、次亜塩素酸水の有効性をアピール
TOKYO HEADLINE WEB
新型コロナ「次亜塩素酸水」風評にNO!普及啓発団体が安全性をPR
https://news.yahoo.co.jp/articles/882942604a3bca1749b8c1b4da7312f5e0eed44a
(以下記事より一部引用)
越智文雄代表は「5月28日に経済産業省と独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)による新型コロナウイルスに対する有効性評価の中間結果で、『次亜塩素酸水』については引き続き検証試験を実施すると発表されたが、なぜか次亜塩素酸水には効果がない、空間噴霧すると毒性があるといった偏向した報道がなされている」と言及。「次亜塩素酸水溶液普及促進会議」として9つのアピールを読み上げた。
(引用ここまで)
結局、効果はあるのか?

結論:今は「不明」 6月末めどの検証結果次第です。手持ちの次亜塩素酸水はまだ保管しておきましょう。
目まぐるしく変化した「次亜塩素酸水」を巡る言説。官庁や識者、関係者がそれぞれの立場から見解を語っています。そもそも、どうしてここまで情報が錯綜したのでしょう?
6/12
NHK NEWS
効果ある?ない? 次亜塩素酸水めぐり混乱広がる
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200612/k10012467581000.html
(以下記事より一部引用)
次亜塩素酸水について、ネット上での情報の広がりを分析した東京大学の鳥海不二夫准教授は「最初から『アルコール消毒液の代わりになる』という前提で情報が拡散し、多くの人が効果があるという情報を受け入れたとみられる。その状況で公的機関から突然『効果があるか分からない』という情報が出されたため、混乱が生じたのではないか」と話しています。
(引用ここまで)
鳥海先生のお話しにあるように、「アルコール消毒の代わりになる」という誤解から始まったことが、混乱が生じた一因のようです。官庁も「効果は検査・調査中」と報告。これは「はっきりとした効果が実証されていない段階で、人の体に使うのはリスクがある」ということです。今月にも新しいレポートが出されるので、「次亜塩素酸水」の本当の効果については、そちらを待ちましょう。
消毒液ボトルに水か?SNSでは店先の消毒液を疑う声がチラホラ・・・

「次亜塩素酸水」に限らず、消毒液の効果については様々な報道、コメントが寄せられています。なかでも気になるのは、「店先の消毒液、水じゃないの?」という指摘。
Twitterで「店 消毒液 水」をキーワードに検索をかけると、様々な投稿が並びます。
リアルタイムで色んな投稿が・・・↓
https://twitter.com/search?q=%E5%BA%97%E3%80%80%E6%B6%88%E6%AF%92%E6%B6%B2%E3%80%80%E6%B0%B4&src=typed_query
消毒液の見分け方

現在、新型コロナウイルスを含めた細菌やウイルスに効果があるとされるのは、アルコール系の消毒液。店頭やビルの入り口にある消毒液が、水かどうかを見分ける大きなポイントは2つです。
・液体の揮発を感じるか
・アルコール臭があるか
除菌にはアルコールの濃度が重要。100%の方が効果がありそうにも思えますが、ウイルスを除去するまえに揮発してしまうため、70~80%程度の濃度がよいとされます。
不安な方は自分でアルコールを持ち歩こう!
お店や企業が提供する消毒液に任せず、セルフケアをしたい方には、自前の消毒液がおすすめです。
![]()
¥330
(2022/11/13 21:08:50時点 楽天市場調べ-詳細)
![]()
【在庫あり 日本製】 アルコールハンドジェル [25ml×12本] 銀イオン配合 ヒアルロン酸Na配合 日本製 ハンド ジェル アルコール ヒアルロン酸 携帯用 小型 【RBD】
(2022/11/13 21:08:50時点 楽天市場調べ-詳細)
![]()
【楽天1位*75%アルコール】除菌シート ウェットティッシュ100枚セット 携帯用 アルコール エタノール 99.99%除菌 大量注文ok 旅行 便利 日用品 会社用 家庭用 翌日発送
(2022/11/13 21:08:50時点 楽天市場調べ-詳細)
![]()
WA除菌シート 60枚*3個入 ベル(16パック)【レック】
¥5,478
(2022/11/13 21:08:50時点 楽天市場調べ-詳細)
※また、こんな記事も見つけました。
中には、アルコール消毒が怖い人も
エタノールを含むアルコールに触れたり揮発した気体を吸ったりすると、やけどをしたり、気道が腫れて呼吸困難になるのです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200219/k10012291961000.html








コメント
コメントを書くコメントがまだありません。最初のコメントを投稿してみませんか。